この度、第29回日本結晶成長学会論文賞を、安達宏昭（創晶）、森勇介、井上豪、松村浩由（大阪大学：創晶兼業）、高野和文（京都府立大学：創晶兼業）、村上聡（東京工業大学：創晶兼業）、杉山成（大阪大学）の7名が受賞しました。「タンパク質の固相ゲル結晶育成技術の開発とその機能解析」が、結晶成長分野の学術の進歩発展に貢献した、優れた論文と認められました。
平成24年11月9日に九州大学筑紫キャンパスで表彰式が行われ、日本結晶成長学会の竹田美和会長より賞状が授与されました。
これまで溶液中で育成させることが常識であったタンパク質結晶を固化したゲル中で育成させる結晶化技術を開発しました。核発生確率の上昇や高品質結晶を育成できる技術であることを示すとともに、タンパク質結晶の機械的強度の上昇が見られました。その結果として乾燥や有機溶媒に対して耐性を有することを実証し、その理由が結晶内部に包含されているゲル繊維の三次元構造に起因することを解明しました。
本技術は、当社での結晶化受託サービスや、タンパク質On-Gel結晶化プレートで提供しておりますので、多くの皆様にご利用いただければ幸いです。
「写真右から、高野和文、安達宏昭、杉山成、井上豪、松村浩由、森勇介」
「論文賞の表彰状」
